◎ふつうの会社員でも10年あれば、気づいたときには1億円!
小型株は伸びしろが大きいわりに、目をつけている投資家が少ない。
それだけに、株価が何倍にも伸びる可能性をふんだんに秘めている。
大学時代に投資を始めた著者は、6~7年後に資産1億円を達成。
いまでは1銘柄だけでも億単位のリターンを得ている。
10万円から株式投資をスタートしたとしても、
収入から生活費を除いた分を追加して投資額を増やしていけば、
1年で資産100万~200万円は十分目狙える。
すると銘柄の選択肢が広がり、資産を急角度で増やせる可能性がアップ。
資産1000万円くらいで壁にぶつかりがちだが、
この壁を突破すれば10万円を100万円、
100万円を1000万円に増やした感覚で“億り人”に近づける。
ベストセラー『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』の刊行から1年。
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小型株集中投資のテクニックを全公開!

損する個人投資家が<br />着目しがちな「指標」とは?Photo: Adobe Stock

「時価総額」に着目する
クセをつけよう

多くの投資家は「株価」ばかり気にして、「時価総額」はあまり気にしません。

しかし、時価総額こそ、それぞれの銘柄の本質的な伸びしろを計るモノサシになります。

小型株集中投資では、時価総額の小さな会社(時価総額300億円以下)を、おもな投資対象とします。

その理由は、シンプルに「時価総額が小さい銘柄のほうが伸びしろが大きい」からです。

トヨタ自動車(7203)は日本最大級の時価総額(20兆円規模)ですが、その時価総額が3倍(つまり株価が3倍)になるには、新たに時価総額を40兆円も増やさなければ実現できません。

売上高約30兆円、営業利益2兆5000億円弱(2020年3月期決算)のトヨタ自動車が、数年で現在の業績を数倍単位で大きく伸ばし、時価総額を40兆円も増やす可能性は、かなり低いでしょう。

ところが、時価総額100億円程度の小型株の銘柄が株価3倍になるには、時価総額を新たに200億円増やせばいいだけ。これなら、かなり現実的です。

日本の上場企業の平均PER(株価収益率)は15倍程度とされています。

これは現在の時価総額で会社を丸ごと買ったとしたら、現在の利益が15年間続けば支払ったお金をすべて回収できるという意味の指標です。

単純にPERが低い銘柄は割安(お買い得)で、15倍以下だと特に割安だとされています。

これをベースに計算すると、時価総額を200億円増やすには、年間の利益を現状から13億3000万円増やせば達成できるのです。

もし、この小型株が広告業の銘柄なら、トヨタ自動車の年間広告費約1000億円の2~3%を獲得するだけで、株価3倍を達成できる計算になります。

損する個人投資家が<br />着目しがちな「指標」とは?