NYダウ、日経平均株価が急上昇
ワクチンなどへの期待は本当になるのか
最近、株価上昇のペースが速い。
日経平均株価は、2020年10月後半から急上昇している。この変化は、史上初の3万ドルを突破したNYダウ工業株平均など米国の株価ともシンクロした動きである。
特徴としては、新型コロナウイルスの感染が起きる以前の株価のレンジを完全に上抜けている点だ。
感染が再拡大する中で実体経済がコロナ以前よりも良いとは絶対にいえないから、そこには期待が先行した過大評価かもしれないという疑念がつきまとう。
問われるのは、株価上昇に込められた期待感が本当かどうかである。
ひとつの焦点はワクチンの効果だ。
米製薬大手2社がワクチンの有効性確認を11月16、18日に発表した。近いうちにワクチンの緊急使用許可の申請をするという。こうしたワクチンの接種開始の期待感が、2021年の早い時期の経済回復へとつながっている。