コロナ禍により大学への通学が制限されたり、企業のインターンシップもオンライン化されたりするなど、社会全体が「新しい生活様式」を模索する中で就職・採用を取り巻く環境も大きく変化している。そんな中で、学生たちの人気を集めている企業はどこなのか。全5回にわたってお届けする特集『就職人気企業ランキング2022年卒早期調査』#3では、2022年卒の「理系男女」を対象に人気ランキングを作成した。(調査・分析/株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース経営企画室 室長 高村太朗)
就職人気企業ランキング22年卒
理系編の結果は?
コロナ禍により大学への通学が制限されたり、企業のインターンシップもオンライン化されたりするなど、社会全体が「新しい生活様式」を模索する中で就職・採用を取り巻く環境も大きく変化している。
ダイヤモンド・ヒューマンリソースが9月に実施した学生モニターアンケートでは、1日仕事体験、キャリア支援プログラム等を含めた「インターンシップ類」に参加した学生は88.9%と9割に迫り、平均参加数は3.3回と例年以上に積極的な動き出しが見られる。しかし、参加形式を見ると、オンライン形式が88.6%と、対面型の60.2%を上回った。また、参加プログラムは1日の66.4%に続いて半日が56.4%と前年調査(半日33.6%)から大幅に増加しており、ウィズコロナならではの状況が浮き彫りになった。
こうした中で志望業界が「明確に決まっている」学生は14.5%という結果だった。「なんとなく決まっている」(58.2%)と合わせると7割以上に上り、志望業界の絞り込みは例年以上に早く進んでいることがうかがえる。
一方で「複数参加したプログラムのほとんどがオンラインだったので、正しく企業を理解できているか、自信がありません」といった戸惑いの声も聞こえてきた。
2021年卒業の大学生の就職内定率は69.8%(10月1日現在。文部科学・厚生労働両省調査)と5年ぶりに7割を下回った。企業業績を直撃した新型コロナウイルスの影響で、長く続いた売り手市場の終焉は明白だ。
この環境下で学生の意識はどう変わったか。「就職人気企業ランキング22年卒」の結果を基に探っていこう。今回は【理系男子・ベスト100社】【理系女子・ベスト50社】をお届けする。