コストコPhoto:123RF

倉庫型ディスカウントストアである「コストコ」と業務筋向けの体裁だが一般消費者向けの安売り店である「業務スーパー」――。両者ともコロナ禍による巣ごもり需要を取り込んで業績は堅調。業態として「装飾に金をかけずに大容量の商品を低価格で売る」という点で共通している。コロナ禍でぐいぐい伸びていくのはどちらになるだろうか。(流通ジャーナリスト 森山真二)

「コストコ」と「業務スーパー」の
共通点は何か

「コストコ」と「業務スーパー」――。

 一見すると「店舗の形態など全然違うだろう。比較するなんて無理じゃね?」といわれるかもしれないが、実は販売している「商品の容量」が大きかったり、「まとめ買い」がしやすいようになっていたりする。

 要は、品ぞろえや商品容量などの観点からみれば、共通点も少なくない。

 コストコはご存じのように米国生まれの会員制ディスカウントストア業態で、徹底的に店舗運営に金をかけず、その浮いた金を安売りの原資に回すというのが基本的なビジネスモデルである。