アクティビスト(物言う株主)のカール・アイカーン氏が、栄養補助食品メーカーの米ハーバライフ・ニュートリションの保有株の半分超を売却した。取締役会の複数の議席も放棄する見通し。事情に詳しい複数の関係者によると、アイカーン氏は最近、ハーバライフ株の持ち分16%のうち約6億ドル分を同社に売却した。これで持ち分は約6%(4億ドル)となる。アイカーン氏の持ち株比率が同社との契約で定められた水準を下回ることを踏まえると、代理人が現在保持している取締役会の5議席も手放すことを計画しているようだ。アイカーン氏は2013年以降、ハーバライフの筆頭株主となっていた。ハーバライフを巡っては、ライバルのウィリアム・アックマン氏が空売りを仕掛けたほか、同社の最高経営責任者(CEO)が同僚に経費勘定ルールを回避するよう奨励していることが明らかになり辞任した。