親文派が牛耳る「共に民主党」
ソウル市長選挙に黄色信号
今年1月5日付朝鮮日報は「党のエネルギーだといわれていた親文在寅派、今や党の足かせに」と題する記事を掲載している。
強硬な親文在寅派が過激な声を上げるたびに、与党内の健全な議論を妨害し、国民世論とはかけ離れた方向に与党「共に民主党」を誘導している。それによって「中道層、無党派層を政権不支持に追いやっている」というのがこの記事のテーマである。
今年の4月にはソウルと釜山の市長選挙が行われる。特にソウル市長選挙の結果は重要であり、そこで敗北すれば、文政権は求心力を失い、文在寅氏に忖度(そんたく)してきた国民の政権への反発が顕在化してこよう。それは政権をレームダックの道に追いやるものである。
この2つの市長選挙に正々堂々と勝利するためには、固定的な岩盤層ばかりでなく、中間層や無党派層の支持を得ることが不可欠である。しかし、親文在寅派の過激な言動や政策によって、文政権の本質が明るみに出て、国内の「共に民主党」への支持を失わせる結果となっている。
こうした事実を最近の世論調査結果から分析するとともに、親文在寅派の最近の言動、そして親文在寅派の言動の背後にある考え方の裏付けを分析してみたい。