目標や活動を継続させるための効率的な方法とは? Photo:PIXTA

新年の抱負など、目標や活動を実践・継続させるためのコツとしてメディアでよく紹介される「周囲に宣言する」「細かく予定を立てる」といったアイデア。実はもっと効率的な方法があるのです。単なる時間管理法ではなく、生産性の向上にも役立つ「構造化」について解説します。(一橋大学名誉教授 石倉洋子)

「新年の抱負」の90%以上は
継続できずに挫折する

 新型コロナウイルスの感染拡大で政治、経済、社会、そして私たちの生活までも大きな変化が必要とされた2020年が終わり、2021年が始まりました。通常はNew Year Resolution(新年の抱負)を決めたりと、新たな計画を立てる時期と思います。

「定期的に運動をする」「お酒を飲みすぎない」といった健康に関すること、「新しい知識やスキルを手に入れる」「読書をする」といった知的活動に関すること、「先送りをしない」「集中力を上げる」「新しい分野や人とのコンタクトを求める」といった生活に関すること、お金の使い道をフォローして「無駄遣いをしない」といった経済活動に関すること。このように「何らかの形で自分を律したい」「新年をきっかけに実践していきたい」と考える人が多いようです。

 ところが、新型コロナに翻弄された2020年を終えて、「New Year Resolutionを決めて今年こそ実践しよう」「新たな気持ちで始めよう」と思っていた矢先、日本政府は、首都圏を中心として緊急事態宣言を再発令しました。新たな活動への出鼻をくじかれた、と思う人もいることでしょう。

 さて、このNew Year Resolutionですが、「その90%以上は継続できずに挫折する」とよくいわれており、実践と継続には工夫が必要です。一方、2020年4月に第1回目の緊急事態宣言が発令された当時、「通勤時間が減ってその分、時間が増えたが、何をしたら良いのかわからない」といった人も多く、「在宅勤務における生産性について」の議論がよくなされていました。こうした「新しい生活様式」の一つである在宅勤務も、生産性を上げるには工夫が必要です。

 前者の、New Year Resolutionで掲げた目標を実践して継続させること、そして後者の、在宅勤務で生産性を上げること。実はこのどちらにも有効な手法があります。それが、「構造化」という考えかたを取り入れることです。自分で決めたことを継続するためにも、時間を有効活用するためにも、目標や活動を「構造」として捉えることが大事です。

 では、「構造化を取り入れる」とはどういうことでしょうか。具体的な手順を説明していきましょう。