JA陥落 農業沸騰#16Photo by Hirobumi Senbongi,da-kuk/gettyimages

コロナ禍で農産物の産直アプリは急成長を遂げ、農協への不満は高まった。もっとも、食品流通に占めるECの比率はまだ1割に満たないのも事実。中規模以上の農家が稼ぐには、スーパーマーケットなど本丸の需要を攻略する必要がある。特集『JA陥落 農業沸騰』(全21回)の#16では、農家へのアンケート結果から、儲かる「農産物の買い手(売り先)」をあぶり出す。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

ポケマル、農総研への支持が急上昇
農協への「不満」の声は2倍に

 農産物をどこに売るか――、それは農家の最大の経営課題である。

 ダイヤモンド編集部は、「担い手農家アンケート」の回答に基づき「農家が選ぶ『良い』買い手・『悪い』買い手」ランキングを作成した。前回の同ランキングからの順位の変化は、農産物の流通が激変していることを如実に物語っていた。

 それでは、ランキング最新版を前回実施した昨年の結果と比較しながら見ていこう。