JA陥落 農業沸騰#17Photo:Kulka/gettyimages,da-kuk/gettyimages

毎年恒例となった農業の「役立ったツール・期待外れだったツールランキング」では、農業でのIT活用のトップランナーだった富士通が撤退する一方、新興のAI画像診断アプリが最高評価を得た。テクノロジーの進化により順位が大きく変動しているのだ。特集『JA陥落 農業沸騰』(全21回)の#17では、テクノロジーの進化が続く農業ツールの「覇者」を展望する。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

レジェンド農家が企業と共同開発
AIアプリが始動3カ月で首位に

 有力農家の投票で決める農業の「役立ったツール・期待外れだったツールランキング」を今年もお届けする。このランキングは、農業におけるテクノロジーの活用状況や、農産物の生産から販売まで一気通貫で支援するプラットフォーマーの市場シェアなどを見るのに最適だ。

 今回の特徴は、人工知能(AI)アプリが初めて自動化ツール部門でトップに立ったことと、生産の効率化や生産履歴の記入に偏重していた農家向けアプリが、農産物の販売支援にまで手を広げてきたことだ。

 それでは実際に、ランキング結果を見ていこう。