「小金持ち」な令和のDINKsの本音、一緒に暮らす方が合理的だから結婚写真はイメージです Photo:PIXTA

Double Income(夫婦2人の収入)、No Kids(子どもがいない)の頭文字を取った言葉「DINKs(ディンクス)」。子どもを作らない選択をした共働きの夫婦のこと。しかし、一口にDINKsといっても、その選択をした理由は夫婦それぞれであるし、どのような生活を送っているかも夫婦によって違う。令和のDINKsのスタイルを探る。今回はシリーズ12回目。(取材・文/ふくだりょうこ)

合理性から選んだ結婚の選択

「夫婦二人だけで生活していく、というのはごく自然な選択でした」

 そう話すのはトモキさんとキョウコさん(共に仮名)ご夫婦だ。今回はご夫婦そろってお話を聞かせていただいた。夫のトモキさんは現在42歳で公務員、妻のキョウコさんは41歳で医療機器メーカーに勤めている。今年で結婚して12年目だ。

 二人の出会いは競技ダンス(社交ダンス)。競技ダンスのパートナーとして出会い、今は私生活でもかけがえのない存在となった。現在も夫婦でペアを組むアマチュアダンサーで、定期的に競技会に出場している。

 交際してから2年ほどで結婚。ただ、互いに結婚願望があったというわけではない。

「お互い一人暮らしで、もともと近所に住んではいたのですが、彼の家の更新があったときに『それなら一緒に住もうか』と。それで私の両親にその旨を挨拶しに行ったら、『そういうことなら結婚したら』というのがきっかけですね。それから一緒に暮らし始めて、1年以内に結婚をしました」(キョウコさん)

「別々に暮らしているメリットがそもそもなかったので。お互いの職場の場所から考えても引っ越しをしたところで生活面で不都合がないし、家賃や生活費など、一緒に暮らしたほうが合理的だったので」(トモキさん)