ソフトバンクグループが米フロリダ州マイアミで大規模なスペース拡張を目指している。現地におけるハイテクセクターの急成長を示す新たな兆候だ。不動産会社やIT(情報技術)業界の幹部によると、ハイテク投資家として知られるソフトバンクは最大10万平方フィート(約9300平方メートル)のスペースを探している。同社の広報担当者はマイアミの拠点拡大を探っていることは認めたものの、詳細について語ることは控えた。ソフトバンクは現在、マイアミで約1万4000平方メートルの土地を占有しているが、今年に入り、傘下のファンドがマイアミの新興企業に1億ドル拠出することを明らかにしている。マルセロ・クラウレ最高執行責任者(COO)は2月、リンクトインへの投稿で、こうした決定の要因として、2012年から18年にかけて現地のハイテクセクターが40%成長したことを一例に挙げた。同氏はソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドのトップも務めている。