最強の節税#10
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納税者にとって恐怖の対象でもある「国税」。上は霞が関キャリア官僚から下は現場の税務署調査官まで、総勢全国5万5953人がひしめく。そんな国税内部には、絶対に崩せない鉄のカースト制度があるのをご存じだろうか。特集『最強の節税』(全22回)の#10では、納税者は知らない国税の厳しい階級社会を詳らかにする。(税理士、元国税局主査 佐藤弘幸)

出世ルートがまったく違う!
国税マンを厳然と分ける「三つの人種」

「国税職員」という言葉からどんな人をイメージされるでしょうか。毎年の税務調査でやって来る、税務署の調査官でしょうか。それとも往年の映画「マルサの女」などに登場する、こわもての査察官でしょうか。

「国税」はざっくり分けると霞が関の本庁(通称:チョウやカスミ)と、全国11都市にある国税局(本店)、それに全国524の税務署(支店)という組織に分かれます。他の省庁と同じように、少人数で構成する上級官庁が支局を管理するピラミッド構造になっています。そうした職場に総勢全国5万5953人もの国税職員が働いているのですが、そこには三つの“人種”が存在します。すなわち、省キャリ(財務省採用キャリア)、庁キャリ(国税庁採用キャリア)、そしてノンキャリ(キャリア組以外)です。この三つの人種の間には、絶対に越えられない高い出世の壁があったのです。