中国経済は2021年に入り好況を謳歌している。その牽引役を務めているのはおなじみの顔ぶれ、つまり住宅と輸出だ。輸出は先月に弱さがみられたものの、それはおそらく一時的な現象だ。ただ、規制当局による締め付け強化が今年後半の住宅市場や工業用金属価格に影響を与える可能性がある。住宅を別にすれば、内需の継続的な力強さを示す兆候はあまり見当たらない。13日に発表された統計によると、3月の輸出は前年同月比で30.6%という素晴らしい伸びを遂げた。だが、前年比の数字はミスリーディングだ。ゴールドマン・サックスの推定では、前月比で見れば3月の輸出は季節調整済みで6.6%減少し、1月と2月合計の8.5%増からマイナスに転じた。
中国経済の好調は本物か、住宅頼みに潜むリスク
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