豊富なアウトドアアクティビティーや環境活動との深い関わり、ナイキの生誕地として知られる米西海岸オレゴン州ユージーンの晴れた爽やかな朝。筆者は何の変哲もない1階建ての工場の前に立ち、アーキモト(Arcimoto)のマーク・フローンマイヤー最高経営責任者(CEO)と話をしていた。同社は「FUV(楽しい多目的車)」と自らが呼ぶ3輪電気自動車(EV)のメーカーだ。筆者はオレゴンにいないだけでなく、反対側の米東海岸でまだ自宅にこもっていた。多くの人たちと同様、リモートで働くことを可能にしてくれるかつてないほど多くのツールを頼りにしながら。今回はアップルのビデオ通話アプリ「フェイスタイム」を介し、アーキモトのFUV工場を視察した。フローンマイヤー氏はiPhone(アイフォーン)で筆者をあちこち案内しながら、さまざまな物を指し示したり、機械やパーツ、半完成品を近くで見せたり、筆者の質問に答えたりした。それは筆者にとっては、実際にそこにいるかのような感覚が味わえ、理にかなった結果となった。つまり、飛行機で8時間移動し、ダウ・ジョーンズが承認しているコンチネンタルブレックファースト付きの割安ホテルに泊まらずに済んだということだ。
コロナで永久に出張消えるか 工場見学もリモート
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