――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  韓国と台湾は先週、いずれも予想を上回る経済成長率を明らかにしたが、両者はかなり似通った状況にある。輸出が活況を呈する一方、内需は不調のままだ。これはすでにいくつかの問題を引き起こしており、この傾向が続けばなお悪化するだろう。  韓国の場合、今年1-3月期のモノの輸出は、新型コロナウイルスの感染拡大が起きる前の2019年10-12月期と比べて4.4%増加した。一方、民間消費は同じ基準でマイナス5.5%と低迷が続いている。  台湾も同様の経過をたどる。特に好調な電子機器の輸出は前年同期比28.4%増となった。