より良い睡眠をいかに取るかは、多くのビジネスパーソンにとって重大な関心事だろう。しかし「ライフメディア リサーチバンク」が行った調査によると、34.4%が「疲れが取れない」、28.3%が「ぐっすり眠れない」という不満を抱えているようだ。

 調査期間は2012年10月5日~10月10日。対象者は10代~60代の全国に暮らす男女。有効回答数は1421件。

男性に意外と多い!?
約半数が朝は「自然に目覚める」派

 まず、平均睡眠時間を聞いたところ、「6時間~7時間」と答えた人が最も多く35.0%、次いで「5時間~6時間」と答えた人が32.0%だった。5時間未満と答えた人も12.5%いた。理想の睡眠時間は「7時間~8時間」と答えた人が最も多く、46.0%だった。理想の睡眠時間よりも実際の睡眠時間が短いこともあってか、睡眠に関する満足度は、「あまり満足していない」「全く満足していない」と答えた人が合わせて42.7%、「どちらともいえない」も21.4%に上った。

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 では、具体的にはどんなところに満足できていないのか。複数回答で聞いたところ、冒頭でも述べた通り、「疲れが取れない」と答えた人が最も多く、34.4%。このほかにも、「ぐっすり眠れない」(28.3%)、「寝つきが悪い」(27.1%)、「夜中に目が覚める」(21.5%)、「睡眠時間が取れない」(20.2%)などとなった。男女で大きな差は見られなかった。

 睡眠での悩みといえば、「朝起きるのがツラい」ことをイメージする人も多いだろう。しかし、「あなたは普段、どのように朝起きますか?」(複数回答可)という質問をしたところ、「自然に目覚める」と答えた人が43.8%と意外に多かった。特に男性では、「目覚まし時計(で起きる)」(36.5%)、「携帯電話のアラーム(で起きる)」(38.4%)よりも、「自然に目覚める」(46.4%)の方が多い結果となった。

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 それでは、快眠を得るためにどんな工夫をしている人が多いのだろうか。調査結果に抽出されているフリー回答には、働き盛り&子育て中の人が多い30~40代を含む20~50代からのコメントは少なかった。「2人の子どもと旦那に挟まれて小っちゃくなって寝ているので安眠はここ何年もしていません」(奈良県:30代女性)というコメントからは、「自分の睡眠時間は二の次」という意識も感じられる。