――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  「貧乏を楽しめ!」  この言葉は、暗号資産(仮想通貨)の投機的な熱狂に早くから参加した人々が、その急騰に懐疑的な向きに対して投げかける典型的な反論だ。この言葉はもちろん、初期の購入者が自身を金持ちだと自覚していることを示唆している。だが、本当にそうだろうか? その質問に答える一つの方法は、もし彼らが新たに発見したこの資産が「パッ」と消えてしまった場合、その不幸を喜ぶ感情が大いに喚起されるほかに何が起きるかを考えてみることだ。