ビル・ゲイツ氏とメリンダ・フレンチ・ゲイツ氏は、共同で運営する「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」のガバナンスや独立性を高めるため、財団の構造改革について検討している。世界有数のチャリティー団体である同財団を巡っては、ゲイツ夫妻が離婚を予定していることで今後の方向性に疑問が生じている。事情に詳しい関係者らによれば、共に富豪である両氏は約20年間にわたり財団を共同運営してきたが、現在は新たな取締役の追加や外部ディレクターの起用を協議している。関係者の一部によれば、メリンダ氏は離婚申請を受け、財団の将来的な安定のためガバナンスの変更を求めている。財団のマーク・スズマン最高経営責任者(CEO)は職員らに対し、「共同会長の離婚を受けて財団の長期的な持続性や安定性を強化するため」にできることを両氏と話し合っていると述べていた。