6月、最新のハイテク装備で武装した若者たちが、敵を撃つために北京へ押しかける見通しだ。幸いにも、このイベントはモデルガンを使用したゲームにすぎない。しかし、これは第5世代移動通信システム(5G)の登場で、成長と変化が見込まれる盛況なビジネスでもある。ライブやオンラインの観客(その規模は時に数千万人にも上る)の前で経験豊富なプレーヤーが、賞金をかけてビデオゲームの腕を競い合うeスポーツ。米半導体大手インテルやスウェーデンの通信機器大手エリクソンなどさまざまな企業が、eスポーツを超高速な5Gネットワークの応用にうってつけの分野とみている。第4世代の技術よりもはるかに高速な5Gは、ゲームシーンやアクションの臨場感に決定的な違いをもたらす可能性がある。プレーヤーが互いの行動に反応したり、疑似環境をリアルに保ったりするためには、膨大な量のデータを転送できる高速なネットワークが必要だ。