FPが30万円のクレジットカード不正利用被害!学んだ「2つの教訓」とは?Photo:PIXTA

ファイナンシャルプランナー(FP)として対策を講じていたはずの筆者が、30万円のクレジットカードの不正利用に遭った。このときに実感したのが、キャッシュレス決済が全盛の時代だからこそ、カードの不正利用被害を前提とした対策を講じておく必要があるということ。そこで、今回の経験から筆者が学んだ「二つの教訓」をお伝えしたい。(生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)

今の時代、クレジットカードは
不正利用被害を前提に使え!

 1カ月くらい前のゴールデンウィーク明けにクレジットカードの不正利用に遭った。

 カード会社から「楽天モバイルで今日20万円、昨日10万円のお買い物をされましたか?」と問い合わせがあり、「いいえ、そんな買い物はしていません」と答えた。すると、「分かりました。現在のカードはただちに無効にし、番号を変えて新カードを発行します。お客さまには請求されませんのでご安心ください」とスピーディーな処理をしてくれたため、直接的な被害に遭うことはなかった。

 この話を周囲の人にすると「なぜ、不正利用に遭ったのか」と必ず聞かれるが、どのタイミングでカード情報を盗まれたのかは、考えても見当がつかない。

 ファイナンシャルプランナー(FP)という仕事柄、不正利用に遭わないための対策はしっかり講じていたはずなのだが、実際にそうなってみると「原因」は分からないものだ。

 インターネットショッピングやキャッシュレス決済が日常生活に欠かせないものになると、カードの利用頻度は大きく高まるので、いつ被害に遭ってもおかしくないと思った。

 今回のことで「不正利用されないための防止策」と同じくらい、「不正利用されたときに被害・不便を食い止める対策」も必要だと実感した。そう、不正利用されることを前提とした対策を講じておくのだ。