ジョー・バイデン米大統領は週末の先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、世界の規範に反する中国に結束して立ち向かう取り組みにおいてわずかに前進したように見える。わずかに、である。  G7の共同声明は「東・南シナ海の状況」に少し言及しただけで、その「状況」が環礁の奪取と軍事化であることを特定しなかった。香港と新疆には「人権と基本的自由」の文脈で触れたほか、「台湾海峡の平和と安定の重要性」にも言及した。  経済と貿易についてはこんな文言が盛り込まれた。