ひろゆきが教える「営業が苦手」を乗り越える方法・ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
24万部の大ヒットを記録しているベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。

「営業できない……」の根本にあるクセ

――「営業」の向き・不向きってあると思いますか?

ひろゆき氏:それはあると思いますよ。できるなら、営業スキルは持っておいたほうがいいと思いますけどね。汎用性ありますから。

 たとえば、デザイナーとして腕のいい人だとして、もっと稼ぐために独立したとしましょう。すると、最初は元の職場のクライアントで回ると思いますが、やがて「営業・セールス」のスキルが必要になってきます。スキルがあったほうがより大きく稼げて、事務所や会社として拡大することもできるでしょう。

 逆に、営業のことなんて考えず、デザインのことに没頭してデザインのことだけを考えたいのであれば、組織に所属して専属で仕事したほうがはるかに効率的です。あるに越したことないというだけですね。

――営業が苦手な人って、どういうタイプなんでしょうか?

ひろゆき氏:会話スキルはそんなに重要じゃないと思っているんですよね。おしゃべりな人より寡黙な人のほうが、案外、営業成績は優秀だったりします。

 どこで差がつくかというと、「お金をもらうことに罪悪感を持つ」という根本だと思うんですよね。それは、自分が扱っている商品が、他社と比べて劣っていることを認識していたり、ややぼったくって足元を見ながら営業しているケースもあると思うんですが。

 でも、そもそも、相手からお金をもらうことに対して、「相手のお金を奪っている」という気になったり、「なんかダマしている」という気がするそうです。

――それはかなり根が深そうですね。

ひろゆき氏:でも、それはなぜ起こるかというと、経済の仕組みがわかっていないからなんですよね。というのも、経済って基本的に大きくなっていくものですからね。物やサービスの付加価値がどんどん加わっていくことが経済活動なわけですから、限られたパイを奪い合っているのではなく、パイは大きくなっている。

 だから、奪い合っているわけではなく、みんなで輪を大きくしているんです。その構造がわかっていないから、「自分が1万円を得ると、相手は1万円を失っている」と安直に考えてしまうんです。

 その思考から抜け出すためには、自分の営業活動が経済を大きくしていることを、まず知ること。そう考えると、お客さんからお金をもらうことに抵抗がなくなると思います。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、24万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。