・パソコン1台あれば仕事ができること
・電話対応やコール連絡をしなくてもいい業務
・ディスカッションが必要な会議への参加がない

 会議は音声でのやりとりがなく、チャットで質疑応答ができるタイプのウェビナー型であれば問題ない。なぜなら、多くの治験入院では、入院中の電話使用は「原則禁止」だからだ。Wi-Fiは入院先によるが、提供している病院も増えている。なかには医療機器の関係で入院中のパソコンやタブレット端末、スマートフォン操作が全面禁止という治験もあるので、これらは必ず事前説明会で確認しておく必要がある。

治験には2つのタイプがある
特徴や報酬は?

 治験とは、主に製薬会社が厚生労働省から発売承認を得るために実施するものだ。治験の募集は、治験実施会社が行っていることが多く、医療法人が募集し、何度も依頼できるような優良リピーターを確保しているケースもある。

 治験のタイプには、大きく分けて「入院タイプ」と「通院タイプ」の2つがある。入院タイプは2泊3日や20泊21日などさまざまで、報酬は10万~30万円ほどと比較的高い。しかし、多くが健康な人を対象とし、年齢制限(45歳くらいまで)と事前検査が厳しい。事前検査では、内臓系のどれかの数値が悪いと血液検査で不適合となることが多い。

 通院タイプは、膝痛や高眼圧、認知症、糖尿病、うつ病などの病症ごとに、3カ月や半年かけて改善状況を観察するものだ。報酬は2万~5万円くらいと全体的に低い。その代わり、募集年齢は幅広く、持病があっても参加できる点はメリットといえる。