だまされる人の問題はここだ

 今回の一連の操作で一番問題なのはどこなのか、考えてみよう。

 (1)いつものメールでなくSMSで不在票が来たのに開いてしまった
 (2)ニセの不在票のURLを疑いもせずクリックした
 (3)ニセの運送会社のページからapkファイルをダウンロードした
 (4)ニセページの指示に従ってapkファイルをインストールした

 この一連の行動の一つでも起こさなければ、ウイルスによる被害は防げたということになる。一つずつ見ていこう。

(1)いつものメールでなくSMSで不在票が来たのに開いてしまった

 佐川急便・ヤマト運輸などは「お荷物の集配についてショートメール(SMS)によるご案内は行っておりません」と公式ページに明記している。原則として、運送会社はメールやLINE、アプリの通知などで案内を行っている。現状、SMSで届いた不在票はすべて怪しいと思った方がいい。

 ただし、これからはメールで同じような迷惑メールを送るマルウエアが登場するかもしれない。この用心だけでは100%予防はできないかもしれないが、覚えておきたい。

その佐川、クロネコヤマトはニセモノかも?怪しい不在通知に要注意佐川急便のWebサイトのお知らせページには「ショートメール(SMS)によるご案内は行っておりません」と明記されている Photo by Satoshi Yamato