太陽のまぶしい季節に、
京都を鮮やかに彩る花々を楽しむ

勧修寺の蓮勧修寺の蓮

「夏の花」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「蓮の花」でしょうか。お寺の多い京都には「蓮」の名所が数多くあります。醍醐天皇が創建された門跡寺院、山科の勧修寺もそのひとつ。またあじさいで知られる宇治の三室戸寺では、夏になると本堂前の「蓮園」に100種もの蓮が咲きます。このほか大蓮寺や龍安寺も蓮の名所です。紫式部ゆかりの廬山寺では6月末から「桔梗」が咲き始め、御朱印に桔梗の印を捺していただけます。また沙羅の花が咲く東林院は通常非公開のお寺ですが、6月中旬には「沙羅の花を愛でる会」が行われます。東福寺の芙蓉、法金剛院の花菖蒲など、夏の花を愛でるお寺はまだまだありますね。

特別公開や限定御朱印など、
この時期にこそ訪れたいお寺

毘沙門堂 本堂毘沙門堂 本堂

 普段は公開されていませんが、特別な時期に公開されるお寺があります。建仁寺の塔頭、洛東の両足院もそのひとつ。長谷川等伯や伊藤若冲の屏風や襖絵で有名ですが、初夏と冬の年2回、夏は半夏生の開花に合わせて特別公開されます。御朱印めぐりをされる方が見逃せないのは、季節の限定御朱印です。毘沙門堂(山科)の8月の御朱印は、お参りするたびに朝顔が咲いていくのが素敵です。ほかにも祇王寺(嵯峨野)や一休寺(京田辺)など、季節限定の御朱印がいただけるお寺はたくさんあります。