米セントルイス地区連銀のジェームズ・ブラード総裁は連邦準備制度理事会(FRB)の債券購入策について、当局者間で歩調が合えば縮小を開始する準備ができているとの認識を示した。購入策が住宅市場の過熱を招くリスクがあるとの懸念もこうした見方の背景にある。ブラード氏は12日のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで「経済は7%成長し、(新型コロナウイルスの)パンデミック(世界的大流行)はうまくコントロールされており、緊急措置を引き揚げる適切な時期にあると思う」と述べた。FRBが米国債と住宅ローン担保証券の購入額を縮小する見通しについて、「緩やかで慎重に行いたいと思っているが、テーパリング(段階的縮小)を始めるのに非常に良い状態にあると思う」と語った。ブラード氏は「明日始める必要はない」とした上で、連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーが行動を起こす準備が整えば機は熟すとの認識を示した。