ノバク・ジョコビッチは、テニス界で誰も成し遂げたことのない偉業の達成を目指して今シーズンに入った。四大大会の制覇と五輪シングルスでの金メダル獲得だ。今月行われたウィンブルドン選手権を制し、その達成に大きく近づいた。しかし、歴史的偉業がかかっているにもかかわらず、ジョコビッチは東京行きを考え直し始めている。五輪に参加する目的がほとんどないため、他の多くのテニスプレイヤーも同じだ。ランキングポイントも賞金も得られない上、今回の夏季五輪は新型コロナウイルス流行による規制で史上最も制限の多い大会になる見通しだ。ほとんどの五輪競技の選手は、何があろうと東京に行く決意だ。一方で、既に出場を辞退したテニス選手のリストには、テニス界で最も有名な選手が名を連ねる。ロジャー・フェデラーは13日、手術した右ひざの不調を理由に出場を辞退した。そのほか、ラファエル・ナダル、セリーナ・ウィリアムズ、2020年全米オープン覇者のドミニク・ティエム、2019年全米オープンで優勝したビアンカ・アンドレスク、世界ランキングで米国トップのソフィア・ケニン、オーストラリアのニック・キリオスも、8月下旬に開幕する全米オープンに向けてより良い準備をするため、五輪出場を辞退した。
五輪を続々辞退、テニスの大物選手ら なぜ?
ジョコビッチの参加も不透明に、厳しい規制や無観客が影響
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