リーダーの役割は、部下が成果を出せるように導くことです。その導き方のひとつが、「素直にほめて、認める」ことなのです。
あなたは、出る杭をたたきつぶす人でしょうか。それとも、部下を成功へ導く人でしょうか。
ほめたつもりが、
嫌味にとられることもある
一方、心の底からほめたつもりでも、部下は「ほめられた」どころか、「嫌味を言われた」と受け取っている、残念なパターンもあります。
「君はもうこの仕事を5年もやっているんだよね。これくらいはできて当然だろうから、安心して君に任せられるよ。これを今週の金曜日の会議までにはできるよね?」
もし、こんなふうに上司から言われたら、「ほめられた!」と素直にうれしい気持ちになりますか? おそらく違いますよね。
せっかくほめたつもりでも、余計なひと言がついているため、言われたほうはほめられたとは思えず、嫌味のように聞こえてしまうのです。
これでは、かえって逆効果です。
ここでは、「なぜあなたに安心して仕事を任せられるのか」なんて理屈をあれこれ言わず、まずは端的に「ほめるだけ」の言葉を添えればよいでしょう。
「これを今週の金曜日の会議までにお願いしたいんだ。君には安心して仕事を任せられるからな」
これで、かなりスマートになります。