「安いニッポン」と心中せず、世界で圧倒的にたくましく生き抜く企業がこんなにあった!特集『安いニッポン 買われる日本』(全24回)#23では、企業と投資家にとって必見の、電機・機械のグローバルニッチトップ企業15社を一挙紹介する。米アップルや米インテル、台湾TSMCなど世界のガリバーをとりこにする隠れた巨人の全て。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
超ニッチでも世界トップシェア
“お宝”企業15社はどこだ
特集『安いニッポン 買われる日本』では、賃金の安さや資産価格の下落などについてレポートしてきた。この時代を生きる日本企業と日本人には、激安化が進むわが国の全体状況に巻き込まれずにサバイブする「生存戦略」が不可欠だ。
そこでヒントになるのが、日本に数多く潜むグローバルニッチトップ企業の存在である。
グローバルニッチトップ企業とは、隙間産業のような狭い分野の製品・サービスを手掛けながら、ダントツの世界シェアを誇る企業をいう。こういった圧倒的なシェアを誇り、寡占や独占のような立場にある企業は、製品・サービスを「より高く」売ることができる。これは経済学の基本中の基本である。
グローバルニッチトップには、BtoB向けのビジネスを手掛ける企業が多いため、一般的な知名度は必ずしも高くはない。だが、その企業なしには世界の産業が回らない。名だたる世界の企業が「取引したい」と列を成す。そんなパワフルな企業が、まだまだ日本には隠れているのである。
次ページからは、電機・機械分野のグローバルニッチトップ企業15社を紹介する。その中には、米アップルや米インテル、台湾TSMCといったガリバーたちが熱愛する企業もある。多くの日本企業にとってのお手本であり、個人投資家にも株式投資のヒントを示してくれる15社を一挙掲載!