白紙小切手会社はこのところ、魅力的な合併相手を求めて遠く離れたブラジルやイスラエル、トルコにまで足を伸ばしている。アジア、中南米、東欧、中東、アフリカの企業を対象にした特別目的買収会社(SPAC)は、市場全体の中ではまだ小さな存在だ。ただ、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が調査会社SPACリサーチのデータを分析したところでは、SPACは従来型の買収よりも速いペースで成長している。分析によると、2021年上半期には新興国市場に特化した新たなSPAC60社が米証券取引委員会(SEC)に届け出た。これは2020年全体の約3倍に相当する。一方、新興国市場以外のSPACの数は、同じ期間に約67%増の515社となった。
SPACの舞台は新興国へ、米市場の競争激化で脚光
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