ランキング上位には、どのような企業が並んでいるのでしょうか。

 トップ3は、1位P&Gジャパン(成長環境スコア/26.295)、2位グーグル合同会社(同26.190)、3位リクルートマネジメントソリューションズ(同25.594)となりました。

 そして、ゴールドマン・サックス証券(4位)、サントリーホールディングス(5位)と続きます。外資系のIT・金融企業に加えて、給与水準が高く福利厚生が充実しているイメージが強い日本企業が高い評価を得ています。

 これら上位企業における女性社員のクチコミからは、(1)男女関係なく挑戦機会がある「フェア」な点、(2)家庭との両立を支援する環境がある「ケア」の点、(3)実際に活躍する女性のロールモデルがいる点、を評価する声が多いことがわかりました。ランキング上位の企業について、実際に女性たちの口コミを見てみましょう(原文ママ)。

「女性の働きやすさというレベルでは考えていない。女性であっても男性であっても働きやすい会社を目指している。性別に関わらず、多様な人材を求めている会社であり、どの社員も機会を与えられている。(中略)女性だからといって区別されることはない」(生産統括、女性、P&Gジャパン)

「育児休暇は取るのが当たり前の雰囲気になっており、非常に取得しやすい。時短勤務も可能。(中略)私の知る限り、女性だからといって評価を下げられる、仕事を与えられないといったことは一切なく、実力があれば男性以上に活躍できる」(総務、女性、サントリーホールディングス)」

女性活躍のために本当に
大切なこととは

「女性だからといって区別されることはない」といった声に象徴されるように、女性たちが本当に求めているのは、女性活躍をお膳立てする目的だけの制度ではないことがわかります。彼女たちが評価するのは、男女関係なく挑戦・活躍でき、公正にキャリアアップの機会が与えられる企業風土と言えるでしょう。

 女性を管理職に登用する数値目標を定めることは大事ですが、世の中の企業にとっての喫緊の課題は、女性の仕事に対するモチベーションを底上げするための地道な取り組みを、今すぐ始めることかもしれません。日本の企業社会が目指すべき女性活躍のヒントの一端が、今回のアンケートから垣間見えるようです。

(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)

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