「見えないと忘れる」不安の解消法(1)
忘れたくないモノは「カタマリ感」を出す

 部屋が散らかりやすいご家庭でも、過去のご経験からたどり着いた「絶対になくしてはいけないモノはココに置く!」という、最後のとりでのようなルールがあったりします。わたしが実際に拝見したのは書類に関するこんなルールです。

・提出予定のプリント、予防接種などの行動予定につながる書類は、強力なマグネットクリップで挟んで冷蔵庫に張る
・学校からのあらゆるお便りは、壁に掛けた厚紙の台紙に、のりで張り重ねていく

「覚悟が違う」という点はさておき、守られやすいルールの背景には「カタマリ感」があるのは確かでしょう。単品で管理しようとすると埋もれますし、細かく分けようとすると、面倒になって先送りを繰り返し、やはり埋もれます。忘れたら困るモノは、できるだけシンプルな方法で「カタマリ」にするのがおすすめです。

 同じ種類のモノは集めてカタマリにしましょう。一つ一つが見えなくなることに最初は不安かもしれませんが、カタマリはカタマリであることで力を発揮しますから、例外を作ってはダメです。

・文具のカタマリ:
 浅めの箱に固める。最初は「書く・消す/切る/貼る/留める」を1箱にミックスでOK

・書類のカタマリ:
 提出、保存、その他アクションの必要なモノだけ固めればなんとかなります

・お菓子のカタマリ:
 袋菓子は深さのある大きなカゴに、ガムなどの小さな菓子は別で浅めの小さなカゴに固めると埋もれません

「○○のカタマリ」が見えていて「ここを探せばあるはず」「ここになければうちにはない」状態さえ作れればしめたもの。中の一つ一つについては見えていなくても、忘れてしまっても大丈夫です。