「見えないと忘れる」不安の解消法(2)
忘れたくないモノを勝手に目立たせる

 見えなくなるのは不安でも、「出ているモノがすべて大切か、すぐ使うのか」と尋ねれば、おそらくそんなことはないでしょう。「見えないと忘れる」タイプの人は、「見え過ぎると分からなくなる」人でもありますから、忘れたくないモノが埋もれないよう、目に入ってくる情報をいかにコントロールするかが重要です。

●収納用品の色を抑えて目立たせる

 ピンクや緑、黒、茶色など、色とりどりのカゴが並ぶと、それだけで目がチカチカしてしまいます。(1)で「カタマリ」を作ったら、収めるカゴやケースは、白色など主張し過ぎない色味でそろえましょう。中のモノが、がぜん見えやすくなります。

●量を絞って目立たせる

「忘れてはいけないモノを覚えておく」よりも「忘れてもいいモノを早めに判断すること」の方が管理はずっと楽です。特にリビングダイニングなど、日々モノが循環する場所では、必要のないモノは処分するか、別の部屋に移動させましょう。

 散らかった状態から片づけ始めたときに、手に取ったモノをどう感じるかがヒントです。

 1)ちょい置きしてそのままにしていた→「コレどうしようかな」
 2)そのうち必ず使うからと思って置いておいた→「見つかってよかった」
 3)すごく探していた→「もう…ここにあったのか!」

 1)は必要のないモノの可能性が高いでしょう。今判断を先送りして取っておいたところで、そのうちまたモノの中に埋もれて見えなくなり、忘れてしまうはずです。だったら「忘れてもいいモノ」として思い切って手放し、今後も、「いったん取っておく」ことはしない。これがいちばんシンプルに効きます。