傷病手当金も出産手当金も、ほとんどの手続きが
郵送対応可能となった健康保険

 限度額適用認定証だけではない。コロナ禍によって、健康保険に関するほとんどの申請や届け出は、郵送で対応してもらえるようになっている。

 例えば、急なケガや病気で、治療が終わるまでに限度額適用認定証を用意できないこともある。このような場合は、従来のように健康保険に高額療養費の申請をする必要があるが、これも郵送で受け付けてもらえる。

 限度額適用認定証と同様に、申請書類を取り寄せ(またはダウンロード)、必要事項を記入。医療機関で発行してもらった領収書などを添付して、郵送すれば、後日、指定口座に還付金を振り込んでもらえる。

 この他、会社員が病気やケガで仕事を休んだときにもらえる傷病手当金、会社員の女性が妊娠・出産で仕事を休んだときにもらえる出産手当金、健康保険証を紛失してしまったときの再発行など、健康保険に関する手続きのほとんどが、郵送で対応してもらえる。

 2021年9月14日現在、新型コロナウイルス感染症の全国の新規陽性者数は6277人で、感染爆発が起きた8月に比べれば減少している。とはいえ、感染が完全に下火になったとは言いがたく、油断すれば、再び感染爆発が起こる可能性もある。

 感染拡大を防止するためには、今しばらく、人との接触を極力避ける生活を送る必要があるだろう。そのためにも、健康保険の手続きは、積極的に郵送を利用するようにしたい。