ジョー・バイデン米大統領が弱小国の敵に対処する際のパターンが浮かび上がってきた。最初に強硬姿勢を示すが、その後は同じ態度を貫けないというものだ。こうした傾向は、イラン、ロシア、タリバンへの対応で最も明確に示された。今後の北朝鮮への対応もそれと同じになる可能性がある。北朝鮮は15日、短距離弾道ミサイル2発を、朝鮮半島と日本を隔てる海域に向け発射した。これはこの1週間で2回目、今年に入って3回目の主要なミサイル発射実験だ。北朝鮮は11、12日の週末には新型の長距離巡航ミサイルを、今年3月には短距離弾道ミサイルをそれぞれ発射している。金正恩朝鮮労働党総書記はバイデン大統領の決意を試しており、さらなる挑発行為を続けるとみられる。
【社説】北朝鮮の核衝動、飴と鞭では阻止できず
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