――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  中国の電力制限が、すでに混乱をきたしている世界のサプライチェーン(供給網)にとって新たな波乱要因となっている。生産過程でエネルギーを大量消費する製品では、コスト増大や値上がりの影響が早くも表れている。  中国当局が最終的にどのような対応を取るかによって、追加コストの一部は恒久化しかねない。  電力制限が広がっていることで、中国の製造業はすでに打撃を受けている。国家統計局が30日公表した9月の製造業購買担当者指数(PMI)は2020年2月以来初めて、景況改善と悪化の分岐点である50を割り込んだ。