米動画配信大手ネットフリックスでは、同社が配信するスタンダップ・コメディアンの番組でトランスジェンダーに対する差別的発言が含まれていると一部従業員が指摘したことで、社内の緊張が高まっている。トランスジェンダーの従業員で構成されるネットフリックス内のグループは、テッド・サランドス共同最高経営責任者(CEO)兼最高コンテンツ責任者(CCO)に抗議の意思を示すため、20日に職場放棄をするよう呼びかけている。サランドス氏はコメディアンのデイヴ・シャペル氏が出演する番組を擁護していた。職場放棄に関しては先にIT系ニュースサイト「ザ・バージ」が報じ、ネットフリックスも認めている。シャペル氏は先週から配信され米国内で最も多く視聴されている番組の一つである「デイヴ・シャペルのこれでお開き」の中で、「性別は事実だ」などと述べ、自身がトランスジェンダーのコミュニティーから好かれていないとも発言していた。