コロナ禍の今がDXの成否の境目

 新型コロナによって社会の動きが非移動・非接触になり、リモートワーク・キャッシュレスが加速した。政府の動きでは、デジタル庁、マイナンバー、給付金トラブル、DX減税などが顕著になった。一方、民間では、リモート営業、インサイドセールス、ECや製造拠点・調達先拡大などが進んでいる。

 それでは、DX推進で一体どんなビジネスができるか。経済的な危機がイノベーションを加速させることはビジネス界では常識だが、具体的にはどのようなチャンスがあるのか。

 黒川氏は以下の八つを挙げる。

1 巣ごもり需要
2 デジタルヘルス
3 ロボティクス
4 ドローン 
5 ビークルテクノロジー
6 5G
7 スマートシティー
8 カーボンニュートラル

「これらを自社の商品と組み合わせて何ができるか。あなたは20年後、自分の会社をどんな会社にしたいのか? 20年後の会社を決めるのは今です。DX導入を早く決断し投資していくことが重要なのです」(黒川氏)

 DXはデジタル化ではなく企業文化の変革。会社を死なせないために、そして利益を上げるために、今すぐDXを取り入れるべきなのだ。

 ダイヤモンド・オンラインでは、マッキンゼーが「DXの成功方程式」を明かした動画特集『マッキンゼー流!DX革命』(全7回)を公開している。今回取り上げた「いいDX」と「悪いDX」の違いについては、動画特集の第1回『マッキンゼー流!いいDXと悪いDXの決定的違いは「企業文化を変革」できるかどうかだ【動画】』で詳しく解説されている。ぜひ自社のDXにお役立ていただきたい。