現場ではビジネスとデジタルの交差点が重要になる。そのためのカギとなる現場のポジションが「トランスレーター」だ。トランスレーターとは、営業などビジネスの人間がエンジニアに会社の課題は「これです」と正しく伝える、まさに通訳者としての役割を持つ人材のこと。

 一方で、「アーキテクト(設計者)」の育成も企業変革には欠かせない。アーキテクトは、ビジネスの戦略とITのトレンドを見ながら自社にとって最適な技術とは何か、目利きができるポジションとなる。

DXのカギとなる人材は
内製化せよ

 DXによる企業変革成功には外部のベンダーに頼りすぎないことだ。アーキテクトとトランスレーターは内製化すべきである。アーキテクトとトランスレーターを自社で育てることで、デジタル技術の目利きができるようになり、戦略的な意思決定ができるようになる。

 育成方法については、トランスレーターをいつまでに何人育成する、アーキテクトを年度内で5~10人育成するなど、まず詳細な数値目標を決めることが重要になる。併せて、最適な研修プログラムを組むことだ。

DX成功の方程式は
この四つ

 マッキンゼー流! DX革命、成功の方程式は次の四つしかない。