技術が可能にした
アートのシェア
シェアリングエコノミーという言葉はすっかり定着した。部屋を共有(シェア)するAirBnBや、マイカーを相乗りで使うUberは日本でも認知度が高くなり、カーシェアやシェアオフィスは、一般サービスとして定着した。最近では、多拠点生活を可能にする空き家の定額利用サービスや、知識やスキルのシェアも普及しつつある。私たちは「所有」から「共有」という大きなパラダイムシフトの渦中を生きている。
新しいシェアサービスの一つにアートがある。ブロックチェーンやNFT(ブロックチェーン技術を活用した非代替性トークン)の普及によって、アート作品をシェアすることが可能になった。
アート作品を一人で所有するにはお金がかかる。大手オークションハウスやギャラリーで取引されなくても、有名作家の作品は安くとも数百万円以上し、安い作品でも投資対象であれば30万円以上は必要といわれている。
投資を目的にアート作品を保有するのであれば、シェアすることで支払い負担を軽減することは合理的である。