米学校で問題行動が急増、オンライン長期化で米ダラスのL・V・ストッカード中等学校に登校する生徒たち(10月13日) ANDY JACOBSOHN FOR THE WALL STREET JOURNAL

 全米の学区では、新型コロナウイルスの大流行による学校閉鎖や混乱が続いていたが、ようやく対面式授業が再開される中で、生徒の非行が急増しているという。

 今秋のある午後、米ルイジアナ州シュリーブポートにあるサウスウッド・ハイスクールの廊下で、休み時間に男子生徒2人が言葉を交わした。すると突然、互いに飛びかかったと目撃者は言う。他の数十人の生徒もこれに加わり、殴る蹴るの激しい乱闘になった。教師らが全員を引き離すまでそれは続いた。

 その後の3日間にも同校の中庭や廊下で乱闘騒ぎが相次いだ。23人の生徒が逮捕され、退学処分となった。

 学校関係者によると、アメリカンフットボールチーム「カウボーイズ」やバイオテクノロジーの先進教育で知られる同校で、このようなことが起きたのは初めてだという。同校は在籍生徒1600人余りの99%が卒業する高い学力を誇っている。