【お寺の掲示板100】コロナ禍で知る日々の努力と人々のつながり妙慶院(広島) 投稿者:@muddyboze [2021年9月5日] 

前回前前回に続き、「輝け!お寺の掲示板大賞2021」受賞作品をご紹介してまいります。今回は、「仏教伝道協会賞」をもう1作品と、お寺や僧侶と市民を結ぶ三つのサイトが選んだ作品一つずつをご紹介いたします。2022年も皆さんにとって良き年となりますように。(解説/僧侶 江田智昭)

「逃げる勇気」が命を救う

 最初に仏教伝道協会賞の作品を紹介します。広島市中区にある浄土宗の寺院、妙慶院の作品「置かれた場所で咲けないときは 逃げてもいいよ 咲けるところへ」です。

 こちらの言葉は90回目の連載で取り上げました。非常に多くの読者の皆さんの心に響いたのでしょうか、過去最高のページビューとなり、私も驚きました。広い意味での人間関係に悩む人たちがいかに多いかがうかがえます。

『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎)という本が、以前ベストセラーになりました。置かれた場所で咲くことがもちろんベストなのかもしれませんが、結果が出ないことも当然あり、そのことで悩んでいる方々が現在大勢いるのではないかと思います。

 すべての環境にしっかり適応できる人など、この世にはいません。本当にどうしようもないと思ったら、現在の環境から逃げる勇気を持つことも大切です。逃げるという行為に恥ずかしさや悔しさを当然覚えると思いますが、一番大切なことは逃げること自体ではなく、逃げて本当に良かったと思えるような生き方が、その後にできるかどうかにあります。

 私たちはどこにいても、仏さまのお慈悲の中にいます。現在の環境に大きな悩みを抱えている方は「勇気を持って逃げることも大切である」ということを忘れないでおきましょう。