総予測2022#SlackPhoto by Masato Kato

米セールスフォースによる277億ドル(約3兆円)の買収が2021年に完了したビジネスチャットを展開するSlack。セールスフォースとの統合で、どんな成長を目指すのか。2022年の注目トレンドは何か。特集『総予測2022』の本稿では、Slackのスチュワート・バターフィールドCEO兼共同創業者を直撃した。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)

「週刊ダイヤモンド」2021年12月25日・2022年1月1日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は原則、雑誌掲載時のもの。

ブレット・テイラー共同CEOとの交流が
セールスフォースとの統合の決め手に

――2021年に米セールスフォースとの統合が完了しました。

 われわれにとって節目の年となりました。また、パンデミックが継続したことで、人の働き方にインパクトを与えた年でした。

 世界の何千もの顧客の動きを見ていますが、国や企業によって変化に差はあるものの、社員は皆自律的に柔軟性を持って仕事をしています。それがわれわれの新機能のイノベーションにもつながり、新機能で変化に反応できていることをうれしく思っています。

――2年前の取材では、Slackの売却を考えておらず独立路線を続けると話していました。どんな心境の変化があったのですか。

 確かに考えは変わりました。ですが、誰かがわれわれの会社を買ってくれないかな、と考えながら経営していたわけではありません。(セールスフォース共同CEOの)ブレット・テイラーと長い間交流があり、2社のビジョンは共通していることが売却の最大の理由です。

 Slackのビジョン達成は、20年は先だと考えていました。ですが今回のセールスフォースとの統合で、10~20年はかかるはずだったやりたいことが、5~9年ともっと早く実現できるのです。

――何が早く実現できるのですか。