総予測2022#ゲームPhoto:SOPA Images/gettyimages

PS5とスイッチという二大ゲームハードが半導体不足の苦境に陥っている。ただし、そのダメージの深刻さは、“ある理由”から両者で異なっている。特集『総予測2022』の本稿では、PS5とスイッチが迎えている半導体不足の影響について、その違いを解説する。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

「週刊ダイヤモンド」2021年12月25日・2022年1月1日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は原則、雑誌掲載時のもの。

半導体ショック直面の両雄に「意外な格差」
スイッチよりPSが深刻な理由

 ゲーム業界が例年盛り上がりを見せる年末商戦のさなかで、ソニーグループのPS(プレイステーション)5と任天堂のニンテンドースイッチという二大ハードウエアに、半導体不足が直撃している。

 ハードの満足な供給がおぼつかず消費者から不満の声が噴出している中、22年も引き続き「ハード生産力の復活度合い」が各社の業績の鍵を握るのは間違いない。

 ただし、両者の明暗はくっきりと分かれることになりそうだ。

 両者の明暗を分ける要因とは何だろうか。