命を守る防災対策その2

 目的の土地を購入したらまずは地盤調査を行い、軟弱地盤なら改良を行う。家を建ててからの地盤改良には多額の費用がかかるが、更地の状態での地盤改良ならば、25坪が100万円程度で済む工事もある。

 注文住宅を建てる場合はハウスメーカーや工務店に依頼することになるが、安全性についても納得のいくまで質問し、疑問をクリアにすることが大事だ。

「大手のハウスメーカーならおおむねどこでも、基本的な耐震技術を持っています。あとはデザインや工法、より高度な耐震技術など、それぞれのメーカーの特徴・得意分野を見極めて、自分が理想とする家に合ったメーカーを選べばいいと思います。そして、建てたあとは定期的なメンテナンスを忘れずに行ってください」

 マンションを選ぶ場合でも、重要なのはやはり地盤だ。東日本大震災では、液状化による被害の有無によって、土地の価値に明確な差が付いたことは記憶に新しい。またマンションは、構造体は丈夫でも、外装や玄関ドア、エキスパンションジョイントなどの非構造部材に大きな被害が発生することもある。毎月の修繕積立金とは別に、いざという時に備えた貯蓄はしておいたほうがいいだろう。特に高層階に住む場合は、家具は作り付けを基本としてなるべく少なくし、ガラスなどの割れものは使わないなど、地震に備えた生活スタイルを考えたい。

 最後に国崎氏は、防災対策の重要性を改めて強調した。

「耐震性の劣った家を放っておけば、大地震で倒壊して自分や家族の命を奪うばかりか、がれきで道を歩く人に被害を与え、さらに緊急車両の通行を妨害することにもなります。我が家の安全性を確保するということは、社会に対する最低限の責任でもあるのです。ぜひ現状にしっかりと向き合って、最も効果的な防災対策をしていただきたいと思います」