心がけたい
「天守閣」の教え
社会に出たら、新人として心がけたい3つのことがある、と齋藤氏は言う。
「1つは、仕事にはテンションを上げて臨むこと。経験もない上に、元気のない新入社員ほど、意味のない存在はありません。新入社員は勝負するという気概を持って、テンション高く“試合”に入ってほしい。
2つ目は、修正力を身に付けること。メジャーリーグでは大谷翔平選手が活躍していますが、彼の優れたところは修正力です。フォアボールを連発した次の試合は、きちんとコントロールを修正してきます。ミスを繰り返さない、自分で修正できる力を持つことが大切です。
3つ目は、確認を取ることの大切さ。主体的に動くべきですが、“こういう方針で進めています”など、周囲に確認を取ってから行動に移したい。会社というのは大きなチーム。自分勝手な行動は、トラブルのもとになります。私はこの三語(テンション・修正力・確認)の頭をとって、『テンシュカク(天守閣)』と呼んでいます。社会に出る新人として、ぜひ心がけてほしいポイントです」
社会に出れば、試練に立ち向かうことも増える。そこで大事になるのがメンタルコンディショニングだ。落ち込んだときには、自分で気持ちを修復できる“レジリエンス(復元力)”が大切になる。