筋トレを始めるならば、正しいフォームや負荷のかけ方、道具の使い方をしっかりと理解する必要がある。それにはまず、ジムでトレーナーなどの手本を見ながら動作を習得してみてほしい。なぜなら、視覚による情報取得は学習を大きくサポートするからだ。

「イメージを視覚化すると、情報は脳の記憶装置のところまで近道をする。短期記憶をすっ飛ばして長期記憶の保管場所に直行してくれるので、定着しやすくなる。(中略)五感とともに働くニューロン(神経単位)の4分の3は視覚と結びついている」(『シリコンバレー式超ライフハック』より)

スポーツで最も重要となる
「視覚」による学習効果

 新しいことを習得したいときは、視覚から情報を吸収するのが効率的なのである。料理人や大工などの職人は「仕事の技術は見て盗め」とよく言われるものだが、スポーツも視覚情報が重要だ。関節の使い方、姿勢の維持、タイミングの取り方などが目で見て取れる。もちろん、トレーニング理論や言語コミュニケーションによるアドバイスも効果的だが、視覚による学習を意識して採り入れることで、学習の速度や効率アップが期待できるだろう。

 より健康的な体を手に入れるためには、有酸素運動と無酸素運動のバランスが重要だ。有酸素運動によるデメリットを無酸素運動が解消してくれるため、高い健康効果を期待できる。筋トレを始めるときは、視覚による学習を意識すると効率が上がるだろう。仕事もトレーニングも効率よく進め、満足行く仕上がりを手に入れたいものだ。

【参考書籍】

『シリコンバレー式超ライフハック』(デイブ・アスプリー著、ダイヤモンド社)