E社労士のアドバイスを聞いたC総務課長は、その後書類を整えてAの労災を申請し、Aと相談の上有休は使わないことにした。また、Aが会社に無断でバイトをしていたことについてはD製造課長と検討した結果、就業規則に定めていなかったことと、バイトをしても会社の仕事に影響がなかったことを考慮して、特段注意はしないことにした。そして就業規則に副業に関する規程を新設することを決め、その内容はこれから検討することにした。

 2カ月後に退院し復職したAは、仕事を休んで職場に迷惑をかけたことを反省し、バイトを辞め、再び利用客としてジムに通い始めた。そして久々にサークルに行ってみたら、彼女の態度がよそよそしい。理由を聞くと、他の男性を好きになったから別れたいという。ケガのせいで会社を休み、バイトも辞めた上に彼女に振られ、踏んだり蹴ったりの状況に悩んだAは、「こうなったら厄払いだ!強力なご利益のある神社はないか?」と、トレーニングそっちのけでパワースポット探しを始めるのだった。