即ゴミ箱行きの履歴書と
職務経歴書とは?
サラタメ:超ザックリ、次の2点に気をつけてください。
・履歴書→大きな失点をしない
・職務経歴書→予備知識ゼロでもわかるように
履歴書の注意点
●誤字脱字は論外
言うまでもありませんが、誤字脱字は大きなマイナス評価になります。最低2回は見直しましょう。他にも、「文字フォントがバラバラ」「数字の全角・半角がバラバラ」「スペースに対し、文字が多すぎ(少なすぎ)」などにも気をつけましょう。
●写真が暗い
履歴書は、ほんの1~2分しか目を通してもらえない書類。だからこそ、視覚的なイメージを左右する証明写真は、地味に重要です。一回2000~3000円程度の安いところでもいいので、フォトスタジオで撮影することをオススメします。
●書くのは絶対譲れない条件だけ
履歴書には「本人希望欄」がありますが、「念のため書いておこう」という意識で書くのはNGです。基本的には「貴社の規定に従います」と記載しておきましょう。待遇面については、内定後に交渉するほうがスムーズです。
サラタメ:たとえば「年収800万円未満は無理」「東京勤務以外なら転職できない」など、絶対譲れない条件がある場合のみ、下の例を参考に書いておきましょう。
●ネガティブ要因について注釈しておこう
「短期離職を繰り返している」「職歴に空白期間がある」場合、採用側にネガティブにとらえられてしまう可能性が高いです。マイナスイメージのまま放置せず、「本人希望欄」を使って注釈を入れるべきです。言い訳がましくならないよう、自分の反省点と今後の対策を記載しておきましょう。
●資格欄を無理に埋めようとしない
志望企業が求める条件に沿った資格を持っていれば、書いたほうがいいです。ただ、空欄を埋めるために、「普通自動車運転免許」「漢字検定〇級」とわざわざ書く必要はありません。
職務経歴書の注意点
●職務要約が最重要
詳細な経歴を書く前に、200字ほどで「職務要約」を書きます。
ここで、詳細に目を通してもらえるか、書類審査を通過できるかが決まります。
・今までの職務経歴で最もアピールしたい部分を分厚く
・経歴だけでなく、自分の強みまで書いて締める
以上2点を意識して書いてみましょう。
〈例〉(前半で経歴、後半で強み)
新卒から6年間飲料メーカーに勤務。1年間、関西エリアで営業担当後、2年目~6年目の現在に至るまで、商品企画部で女性向け健康飲料を担当してきました。社内外多くのステークホルダーとの綿密なコミュニケーションによる工程・予算管理を含めたプロジェクト運営を得意としております。
●求められる条件によってカスタマイズする
一つの職務経歴書を、いろいろな会社に転用するのはNG。各企業ごと、どんな人材が求められているかによって、カスタマイズすべきです。
たとえば営業職をしてきた人であれば、「コミュニケーション力」「マネジメントスキル」「ロジカルシンキング」「交渉力」などを発揮する場面があったと思います。
その中で、どの力をより目立たせるかは、志望企業が求める条件によって変えていくべきです。そのほうが間違いなく書類通過率は高まります。
●「役職名」はわかりやすく
一般社員→主任→係長→課長→次長→部長という役職名が一般的です。
会社によっては、主事・主査・主幹・リーダーといった名称のこともありますが、わかりにくいので、一般的な名称に直しましょう。
サラタメ:経歴詐称は絶対ダメですが、わかりやすく言い換えるのはOKです。謎のカタカナ名部署の方も、わかりやすく一般的な部署名に変換して書いたほうが親切です。
(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)
・応募書類には「履歴書」と「職務経歴書」がある
・「履歴書」では、大きな失点をしないように
・「職務経歴書」では、わかりやすく「再現性」を表現
・テンプレ化せずに、志望企業ごとにカスタマイズする