多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作で、まさに“鈍器本”だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。
・どの面接もほぼ同じ流れだが、たまにイジワルな質問もある
・「うちの会社以外に受けている?」→正直に伝えるが、一貫性は保つ
・「年収は下がってもいい?」→基本は、内定後にすり合わせる
・「いつから働ける?」→即答しない。現職で調整してから返答する
・「転職回数が多いのはなぜ?」→「反省点」と「今後の対策」を伝える
サラタメ:マモルさん、すみません! 前の項目で「9割の面接は同じ」と豪語しましたが、あと1割くらいイジワル&イレギュラーな質問があったりするんですよ……。
マモル:な!! イレギュラー対応にテンパりまくるボクはどうすれば!?
サラタメ:そんなマモルさんのために、特に答えにくいイジワル質問の回答法を一覧にしておきますね。
回答しにくいイジワル質問4選
●1.弊社以外に受けている会社はありますか?
弊社が第一志望ですか?
他に選考が進んでいる会社があれば、隠す必要はありません。
何社受けていて、どの段階にあるかは、伝えても基本的に問題ないです。
ただ、伝える情報量は意識的にコントロールしましょう。たとえば、面接中の企業とは別の業界の企業を数多く受けている場合は、すべて伝えないほうがいいです。一貫性がないという評価につながりかねません。
また、具体的にどの企業を受けているかも、言わないよう注意してください。採用活動中という情報を公開しておらず、機密情報に当たるケースがあります。
「第一志望か?」「確実に入社するか?」と、入社意欲をしつこく確認されることもありますが、あまり考えすぎず、志望度が高かろうと低かろうと、前向きに検討したい旨だけ伝えればOKです。
サラタメ:私はしつこく聞かれた場合、どんな会社でも「第一志望です!」と言い切っていました(笑)。事前にそう言おうと決めてしまったほうが、モゴモゴ言わずに済みます。
●2.希望年収はいくらですか?
現状の給料より下がっても問題ないですか?
あなたの「転職の軸」が「年収第一」なら、明確に伝えたほうがいいです。ただ、「転職の軸」が別にあり、そこまで年収にこだわらない場合は、次の受け答えがオススメです。
「現在の年収が○○万円なので、現状は維持したいと思っています。
ただ、年収より○○を重視していますので、ご提示いただきましたら前向きに検討させていただきます」
このようにして、本格的なすり合わせは、内定後にやりましょう。
●3.内定となった場合、
いつから勤務開始できますか?
これは別にイジワルな質問でもなく、よくあるものです。
ただ、初めての転職活動だと、スケジュール感がわからず、受け答えにとまどってしまうこともあるでしょう。一般的に、内定から入社までは1~2か月が目安です。
業務内容にもよりますが、丁寧な業務の引継ぎ、有給休暇の消化なども踏まえると、「2か月」と伝えるのがベターです。
〈一般的な回答例〉
「内定をいただいてから早くて1か月。遅くとも2か月以内には勤務開始できます。退職申請後に改めてご相談させてください」
もし「1か月以内に働き始めてほしい」といった要望をされた場合には、即答せず、いったん持ち帰りましょう。勤務開始日については、どうしても現職との調整が必要になってくるため、自分だけで決められるものでないからです。
一次返答は、「ぜひ前向きに検討したいです。ただ、詳細は内定後に現在の職場と調整させてください」といった内容で問題ありません。
●4.転職回数が多いですが、理由は何ですか?
職歴にブランクがありますが、理由は何でしょうか?
履歴書から伝わるネガティブ要因に関する質問です。
採用側にとって「短期離職」「経歴のブランク」はネガティブにうつるもの。多くの場合、それらの原因は、自分でコントロールできない外部要因によるものだったりするので、自分を執拗に責める必要はありません。
しかしながら、面接の場においては、自分の「反省点」から始めましょう。つまり、「自分の至らなかった点」から話し始める、ということです。まず自分の「反省点」を挙げ、それから「今後の対策」を伝える。そんな順番で回答するのがベターです。
〈一般的な回答例〉
――ワークライフバランスを理由に短期離職してしまった場合
「前職の仕事はやりがいがあり、残業手当を含めると給料も十分にいただいていました。
しかしながら、深夜残業や休日出勤が多く、子育てに十分な時間を割くことができませんでした。入社する前に、勤務時間をはじめとした労働条件について、より入念にすり合わせるべきだったと深く反省しています。
もし御社に内定をいただけた際には、そのような事態にならないよう、綿密にすり合わせさせていただきたいと思っています」
(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)
・どの面接もほぼ同じ流れだが、たまにイジワルな質問もある
・「うちの会社以外に受けている?」→正直に伝えるが、一貫性は保つ
・「年収は下がってもいい?」→基本は、内定後にすり合わせる
・「いつから働ける?」→即答しない。現職で調整してから返答する
・「転職回数が多いのはなぜ?」→「反省点」と「今後の対策」を伝える